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藤井研究室

Simulation And Virtual Environment

東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻

移動軌跡マイニングと場のデザイン

Keywords: 軌跡マイニング, 行動センシング, 人流シミュレーション, ワークフロー分析, レイアウト最適化

(最新の研究成果はこちらをご覧ください。)

近年のセンサ技術の発達により、特定空間内での様々な人間行動が計測できるようになりました。本テーマでは、手術室のような共同作業を行う現場で、センサ等を用いてスタッフらの行動計測を行います。獲得したデータから作業工程やユーザ間の相互作用を解析する技術を研究開発します。

さらに、計算機上に集団行動をシミュレートする技術の研究を行います。これらの技術により、頑強性・安定性を向上させる空間や作業工程の設計を支援することを目指します。

インテリジェント手術のための行動解析

医療現場との共同により、実際の手術室で、空間精度センチメートル以下、時間精度 秒以下でのリアルタイムな手術スタッフの位置計測と基本統計量を計算・提示するシステムを構築しましたi., ii.

この移動軌跡データを新たに開発した多解像度クラスタ分析法で分析・モデル化をし、複数スタッフの移動シミュレーションを行っています。これにより、重要点判別 (手術工程の変化など) ・エラー予測・人的物的資源の最適配分・術室空間設計・情報共有による教育の効率化を支援します。

インテリジェント手術室

人間行動のモデル化

行動データの分析結果を基に、経済的な意思決定を行う場面での人間の認知プロセスのモデル化し、個人間の相互作用によりどのような経済現象が起こりうるかを推定する経済シミュレーションモデルを構築するための技術を研究開発します。

例えば、webのブラウジングやオンライン取引中のユーザーの視線や生理計測を行い、ユーザーの意図分析を目指します。

取引行動のモデル化

関連文献

  1. A. Nara, K. Izumi, H. Iseki, et.al., Trajectory Data Mining for Surgical Workflow Analysis, Geocomputing, 2009.
  2. A. Nara, K. Izumi, H. Iseki, et.al., Surgical Workflow Analysis based on Staff’s Trajectory Patterns, The 1st Workshop on Modeling and Monitoring of Computer Assisted Interventions, 2009.