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プログラミング用フォント Ricty

Ricty は Linux 環境での研究・開発に適したフリーのプログラミング用 TrueType フォントです。

Ricty screen shot on GNU Emacs 23

概要

Ricty (リクティ) は Linux 環境での研究・開発に適したフリーのプログラミング用 TrueType フォントです。C、C++、FORTRAN、Python、Perl、Ruby、AWK、シェルスクリプト、Makefile、LaTeX など、UNIX 系のコーディングにおける使用を想定しています。以下の 2 つの等幅フォントの合成とプログラミング用フォントとしてのいくつかのチューニングを行う Ricty 生成スクリプトの配布を行なっています。

Inconsolata
Top 10 Programming Fonts」や「プログラミング時に最適なフォント『Inconsolata』」などで高い評価を受けているサンセリフ体欧文フォント
Migu 1M
M+ 1MIPA ゴシックの合成フォント (旧称 M+1VM+IPAG circle/M+2VM+IPAG circle) であり、「Windows でプログラミングに最適なフォントを探す」などで高い評価を受けているゴシック体和文フォント

Inconsolata 作者の Raph Levien 氏、Migu 1M 作者の itouhiro 氏、M+ 1M 作者の coz 氏、IPA ゴシックのベースとされる TB ゴシック作者の林隆男氏の 4 名からイニシャルを頂き、おそれながら私のイニシャルも加えさせて頂き、“Ricty” と命名いたしました。

特徴

ライセンス

生成スクリプトの配布

Beta Version

GitHub HEAD

Current Version

Version 3.2.0 (16 Apr. 2012)

GitHub tag 3.2.0

Old Versions

Version 3.1.3 (24 Nov. 2011)

GitHub tag 3.1.3

Version 3.1.2 (3 Oct. 2011)

GitHub tag 3.1.2

Version 3.1.1 (8 July 2011)

GitHub tag 3.1.1

Version 3.1.0 (19 June 2011)

GitHub tag 3.1.0

Version 3.0.2 (2 June 2011)

GitHub tag 3.0.2

Version 3.0.1 (20 May 2011)

GitHub tag 3.0.1

Version 3.0.0 (17 May 2011)

GitHub tag 3.0.0

Version 2.1.0 (7 May 2011)

Version 2.0.2 (4 May 2011)

Version 2.0.1 (26 Apr. 2011)

Version 2.0.0 (23 Apr. 2011)

Version 1.1.0 (19 Apr. 2011)

Version 1.0.0 (18 Apr. 2011)

生成方法

FontForge のインストール

Debian/Ubuntu

# apt-get install fontforge

Fedora/CentOS

# yum install fontforge

OpenSUSE

# zypper install fontforge

その他の Linux

FontForge 公式サイトより入手してください。

Inconsolata のインストール

Inconsolata 公式サイトより OpenType file を入手し、インストールしてください。

Migu 1M のインストール

M+ と IPA の合成フォント」より入手し、インストールしてください (MigMix ではありません)。

Ricty の生成

以上 2 種類のフォントをインストールした後で

% sh ricty_generator.sh auto

もしくは、

% sh ricty_generator.sh Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf

生成には 2–5 分程の時間がかかります。

Ricty のインストール

% cp -f Ricty*.ttf ~/.fonts/
% fc-cache -vf

(おまけ) ricty_generator.sh のコマンドラインオプション

-h
ヘルプを表示する。
-V
バージョン番号を表示する。
-f /path/to/fontforge
fontforge コマンドのパスを指定する。
-v
fontforge の警告メッセージを表示する。
-l
生成の過程で生じる中間ファイルを削除せずに残す。
-n string
フォントファミリ名を「Ricty」ではなく「Ricty ○○○」として生成する。
-w
行間を広くする。
-W
行間をかなり広くする。
-b
ASCII グリフのボールド体をより太くする。
-B
ASCII グリフのレギュラー/ボールド体をより太くする (レギュラーを、デフォルトのボールド体程度の太さにする)。
-Z unicode
他のグリフのコピーすることで全角スペースを可視化する (たとえば -Z 2318 とすると、全角スペースが ⌘ になる)。
-z
全角スペースを可視化しない。
-a
Inconsolata のグリフを優先し、Ambiguous 文字を全角化しない。
-s
Migu 1M のグリフを縮小しない (-w オプションとの併用を推奨)。

派生フォント Ricty Discord

Ricty では、調和・統一感の維持のため、プログラミング用フォントのコアである Inconsolata 由来の ASCII 文字に手を入れないようにしています。Discord (不協和音) 版は、統一感を乱す覚悟で ASCII 文字に手を入れた Ricty の派生フォントです。通常、Ricty Discord は Ricty 生成の際に自動的に生成されますが、パッチスクリプトを直接実行することによっても生成できます。このとき、オプションを指定することで個々の変更点を無効化することができます。

% fontforge -script ricty_discord_patch.pe [options] Ricty-Regular.ttf Ricty-Bold.ttf

ricty_discord_patch.pe のコマンドラインオプション

-quotedbl
「"」を拡大しない。
-quotesingle または -quote
「'」を拡大しない。
-asterisk
「*」を少し下方に移動しない。
-plus
「+」を少し下方に移動しない。
-comma
「,」を拡大しない。
-hyphen
「-」を少し下方に移動しない。
-period
「.」を拡大しない。
-0 または -zero
「0」をドットゼロにせず、スラッシュゼロのままにする。
-7 または -seven
「7」にクロスバーを付けない。
-colon
「:」を拡大しない。
-semicolon
「;」を拡大しない。
-less-greater または -angles
「<」および「>」を少し下方に移動しない。
-equal
「=」を少し下方に移動しない。
-D
「D」を Eth にしない (「D」にクロスバーを付けない)。
-Z
「Z」にクロスバーを付けない。
-asciicircum, -circum
「^」を拡大しない。
-grave
「`」を拡大しない。
-l
「l」の左下のセリフを切り落とさない。
-r
「r」をセリフ体 (Inconsolata の不使用グリフ) にしない。
-z
「z」にクロスバーを付けない。
-bar
「|」を破断線 (Inconsolata のグリフ) にしない。
-asciitilde または -tilde
「~」を上方に移動しない。

表示確認環境

Ricty は研究・開発を主とした Linux 上のプログラミングでの使用を想定していますが、Linux に限らず以下の環境において簡単な表示確認をしています。

既知の問題

作者連絡先

遊佐泰紀 (Yasunori Yusa)