2.1. 固体・流体・熱・電磁場の大規模並列有限要素法解析に関する研究
(日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業「計算科学」分野「ADVENTURE」プロジェクト)
世界最高レベルの超並列計算機(たとえば、2002年に稼動予定のピーク速度40TelaFLOPS (TelaFLOPS : 1秒間に実数演算を1012回行える処理速度)を有する地球シミュレータなど) を用いて、自然物や人工物のあらゆる物理挙動(変形・熱流体の流れ・電磁気など) をリアリスティックに再現することを目指している。 具体的には、1億〜10億自由度規模の世界最高水準の時空間分解能を有する 超並列有限要素法解析システム(ADVENTUREシステム)に関する研究・開発と、 その精緻な3次元シミュレーション世界を最先端の仮想現実感(Virtual Reality) 技術を用いてリアリスティックに表現する手法に関する研究・開発を行っている。
図1: ローマの古代建造物パンテオン
図2: パンテオン内表面の応力分布
図3: パンテオンの変形図
発表論文
- 宮村 倫司、吉村 忍、矢川 元基他
階層型領域分割法による超並列弾塑性有限要素法解析
日本機械学会論文集A、Vol65. No.634, pp.1201-1208, 1999.
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宮村 倫司、田中伸哉、田久保宏行、吉村 忍、矢川 元基
大規模並列計算力学システムにおける入力データの標準化
日本計算工学会論文集、 Vol.2, pp.219-226, 2000.