6.2.1. 車の感性設計への適用
(マツダとの共同研究)
人工物設計においては、従来の機能一辺倒の設計から、感性要求と機能要求のバランスをはかる 設計が次第に望まれるようになってきた。複数人のプロのテストドライバーによる30を超える 多様な実車の走行試験から得られた、自動車の運転のしやすさ(操縦性や安定性) と走行時の車両応答特性のデータ群を解析し、フィーリング評価に特に影響を与える車両特性の抽出や、 その定量的な非線形関係の導出を行った結果、人間のエキスパートの評価と同程度の精度の結果を ほぼ自動的に得ることができた。
図1:感性情報と物理情報の関係 | 図2:寄与度分析 |
発表論文
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"ニューラルネットワークによる感性情報の定量化と満足化設計法(自動車操安性
設計への適用)",
日本機械学会論文集C、Vol.64,No.619, pp.1004-1012, (1998)
(松田聡浩、吉村忍、矢川元基、平田隆教、西岡正夫)