next up previous contents
: 実装 : 1階のテンソル(ベクトル) : 解説   目次

座標変換

2つの座標系間のテンソル量の座標変換 coordinate transformation ができる。

ローカル座標系 $ \mathcal{LCS} $ の 基底ベクトルを $ \{ \bar{e} \} _r$ とする。 ベクトル $ \{ b \} $ の グローバル座標系 $ \mathcal{GCS} $ での成分が $b_i$ に対し、 ローカル座標系 $ \mathcal{LCS} $ での成分を $\bar{b}_r$ とする。


$\displaystyle \{ b \}
=
b_i \{ e \} _i
=
\bar{b}_r \{ \bar{e} \} _r$     (1.20)

のとき、


$\displaystyle \bar{b}_r = P_{ri} b_i$     (1.21)


$\displaystyle b_r = P_{ir} \bar{b}_i$     (1.22)

すなわち、


$\displaystyle \{ \bar{b} \} = [ P ] \cdot \{ b \}$     (1.23)


$\displaystyle \{ b \} = { [ P ] } ^ { T } \cdot \{ \bar{b} \}$     (1.24)

ここで、 $P_{ij}$ はローカル座標系の座標変換テンソルであり、 1.2 を参照。

これらの変換は、算術演算として実装できる。





Hiroshi KAWAI 平成15年4月19日