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: 実装 : 熱歪み : 熱歪み   目次

熱歪みテンソル

ここでは、 線形の熱歪みを仮定する。

熱歪みテンソル $ {}^{t} [ \epsilon^T ] $ は、


$\displaystyle {}^{t} [ \epsilon^T ]
=
[ \epsilon^T ] ( \! ( {}^{t} T ) \! )
=
[ \alpha ] {}^{t} T^{diff}$     (9.1)

ここで、 $ {}^{t} T^{diff}$ は温度変化、 $ [ \alpha ] $ は線膨張係数テンソル linear expansion coefficient tensor である。

その増分形は、


$\displaystyle \mathrm{d} {}^{t} [ \epsilon^T ]
=
\mathrm{d} [ \epsilon^T ] ( \! ( \mathrm{d} {}^{t} T ) \! )
=
[ \alpha ] \mathrm{d} {}^{t} T$     (9.2)

ここで、 $ \mathrm{d} {}^{t} [ \epsilon^T ] $ は熱歪み増分 thermal strain increment 、 $ \mathrm{d} {}^{t} T$ は温度増分 である。

線膨張係数テンソル $ [ \alpha ] $ の具体的な形は、 異方性/等方性、 次元/位相のタイプによって それぞれ定義される。

温度増分のスカラー値は、 任意の要素上、 または、 その要素の各節点上について指定される。 もし、熱伝導解析の結果を直接用いる場合には、 一般に、 節点ごとに温度変化が指定される。





Hiroshi KAWAI 平成15年4月19日