もし、 が対称テンソルである場合、 固有値 eigenvalue、固有ベクトル eigenvector を求める 以下の処理を算術演算として実装できる。
テンソル の固有値 は、 以下の特性方程式(2次方程式)の解である。
(1.100) |
もし、 が対称テンソルの場合、 固有値 と固有ベクトル は実数となる。 さらに、 もし、 の場合には、 (固有ベクトルの直交性)。
もし、 重根でない場合には、 固有値は 、 と2つ存在する。 それぞれに対応する固有ベクトルが存在する。
もし、 固有値が異なる場合には、 を単位ベクトルに規格化したものは正規直交基底ベクトルをなす。 これを主軸(主方向) とよび、 を主値と呼ぶ。
もし、重根の場合は、 互いに直交する任意のベクトルを選べばよい。