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: スカラー量の補間 : 三次元アイソパラメトリック要素 : 実装   目次

位置 $ \{ x \} $ から自然座標 $ \{ \xi \} $ への変換

与えられた位置 $ \{ x^{src} \} $ から 対応する自然座標 $ \{ \xi^{dest} \} $ を求めるには、 以下の連立方程式を $ \{ \xi^{dest} \} $ について解く必要がある。


$\displaystyle \{ f \}
=
\{ f \} ( \! ( \{ \xi^{dest} \} ) \! )
=
\{ x \} ( \! ( \{ \xi^{dest} \} ) \! ) - \{ x^{src} \}
=
\{ 0 \}$     (5.8)

これは、一般に非線形連立方程式である。 これには、ニュートンラフソン法に基づく以下の繰り返しアルゴリズムを用いる。

  1. 自然座標の初期化

    自然座標 $ \{ \xi^{dest} \} $ を適当な値で初期化する。 初期値が求めるべき正解に近ければ、繰り返しループは素早く収束する。

  2. 自然座標の更新のループ

    ニュートンラフソンステップについて

    自然座標 $ \{ \xi^{dest} \} $ における関数値 $ \{ f \} $ を求める。


    $\displaystyle \{ f \} = \{ x \} ( \! ( \{ \xi^{dest} \} ) \! ) - \{ x^{src} \}$     (5.9)

    自然座標 $ \{ \xi^{dest} \} $ における関数値の勾配 $ [ J ] $ を求める。


    $\displaystyle [ J ] = \frac{ \partial \{ x \} }{ \partial \{ \xi \} } ( \! ( \{ \xi^{dest} \} ) \! )$     (5.10)

    自然座標の増分 $ \Delta \{ \xi \} $ を求める。


    $\displaystyle \Delta \{ \xi \} = - { [ J ] } ^ { -T } \cdot \{ f \}$     (5.11)

    自然座標 $ \{ \xi^{dest} \} $ を更新する。


    $\displaystyle \{ \xi^{dest} \} \gets \{ \xi^{dest} \} + \Delta \{ \xi \}$     (5.12)

    もし、増分 $ \Delta \{ \xi \} $ が十分小さくなれば、 ループ[ニュートンラフソンステップについて]を終了。



Hiroshi KAWAI 平成15年8月11日