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: 断面形状の寸法 : ワイヤーフレーム : 形状関数   目次

局所ワイヤーフレーム座標系

各節点 $In$ において、局所ワイヤーフレーム座標系とその3つの基底ベクトル $ \{ V^x \} _{(In)}$ $ \{ V^y \} _{(In)}$ $ \{ V^z \} _{(In)}$ を指定する。

なお、 Lagrange型の有限変形問題では、 これらの基底ベクトルは時間(あるいは増分)に伴って変化する。 したがって、 位置および空間勾配の計算や積分領域について、 初期位置 $ \{ X \} = {}^{o} \{ x \} $ か 現在位置 $ {}^{t} \{ x \} $ に関するものの区別が必要となる。

局所y軸 $ \{ V^y \} _{(In)}$ と 局所z軸 $ \{ V^y \} _{(In)}$ は断面の各軸方向を表し、 互いに直交する単位ベクトルである。


$\displaystyle \{ V^y \} \cdot \{ V^z \} = 0$     (5.28)

局所x軸 $ \{ V^x \} _{(In)}$ は これらの外積によって定義され、長さ方向となる。


$\displaystyle \{ V^x \} = \{ V^y \} \times \{ V^z \}$     (5.29)

このベクトルは、 微小変形問題および、有限変形問題の変形の初期では$\xi$ 方向と一致する。 有限変形問題での変形中は必ずしも $\xi$ 方向と一致するとは限らない。

任意の自然座標 $ \{ \xi \} $ での局所ワイヤーフレーム座標系は、 節点での局所ワイヤーフレーム座標系を形状関数によって補間することで得られる。


$\displaystyle \{ V^x \}$ $\textstyle =$ $\displaystyle \{ V^x \} ( \! ( \xi ) \! )
=
\sum_{In}
\{ V^x \} _{(In)} N_{(In)}$  
$\displaystyle \{ V^y \}$ $\textstyle =$ $\displaystyle \{ V^y \} ( \! ( \xi ) \! )
=
\sum_{In}
\{ V^y \} _{(In)} N_{(In)}$  
$\displaystyle \{ V^z \}$ $\textstyle =$ $\displaystyle \{ V^z \} ( \! ( \xi ) \! )
=
\sum_{In}
\{ V^z \} _{(In)} N_{(In)}$ (5.30)

なお、 隣接する2つのワイヤーフレーム形状要素がなめらかに接続される場合には、 共有する節点で局所ワイヤーフレーム座標系が等しくなる必要がある。



Hiroshi KAWAI 平成15年8月11日