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: 実装 : 線形弾性材料 : 線形弾性材料   目次

Hookeの法則

ここでは、 微小変形微小歪み問題を 仮定する。

また、 線形弾性材料 linear elastic material を 仮定する。

応力 $ {}^{t} [ \sigma ] $ は、


$\displaystyle {}^{t} [ \sigma ]
=
[[ C^e ]] : {}^{t} [ \epsilon^e ]$     (8.1)

ここで、 $ {}^{t} [ \epsilon^e ] $ は弾性歪み elastic strain 、 $ [[ C^e ]] $ は弾性定数テンソル elastic moduli tensor である。

弾性定数テンソル $ [[ C^e ]] $ は、 4階の対称テンソルであり、材料定数である。 この具体的な形は、 異方性/等方性、 次元/位相のタイプによって それぞれ定義される。

逆に、 弾性歪み $ {}^{t} [ \epsilon^e ] $ は、


$\displaystyle {}^{t} [ \epsilon^e ]
=
[[ B^e ]] : {}^{t} [ \sigma ]$     (8.2)

ここで、 $ [[ B^e ]] $ は弾性コンプライアンステンソル elastic compliance tensor である。

弾性コンプライアンステンソル $ [[ B^e ]] $ は、 4階の対称テンソルであり、材料定数である。 また、これは弾性定数テンソルの逆テンソルである。


$\displaystyle [[ B^e ]] = { [[ C^e ]] } ^ { -1 }$     (8.3)

この具体的な形は、 異方性/等方性、 次元/位相のタイプによって それぞれ定義される。

なお、 上式を増分型に書き直すと、


$\displaystyle \mathrm{d} {}^{t} [ \sigma ] = [[ C^e ]] : \mathrm{d} {}^{t} [ \epsilon^e ]$     (8.4)

ここで、 $ \mathrm{d} {}^{t} [ \sigma ] $ は応力増分 stress increment 、 $ \mathrm{d} {}^{t} [ \epsilon^e ] $ は弾性歪み増分 elastic strain increment である。

弾性歪みエネルギー密度 elastic strain energy density $ {}^{t} U$ は、


$\displaystyle {}^{t} U
=
1/2 {}^{t} [ \sigma ] : {}^{t} [ \epsilon^e ]
=
1/2 [[ C^e ]] : {}^{t} [ \epsilon^e ] : {}^{t} [ \epsilon^e ]$     (8.5)





Hiroshi KAWAI 平成15年4月19日