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: 既知変数 : 熱伝導境界値問題:線形 : 既知変数   目次

熱伝達による熱流束

熱伝達による熱流束 $ {}^{t} q^{cnv}$ は、 境界 $S = S^{cnv}$ において


$\displaystyle {}^{t} q^{cnv} = h ( {}^{t} T - {}^{t} T^{env} )$     (10.7)

ここで、 $h$ は熱伝達係数 heat convection coefficient 、 $ {}^{t} T^{env}$ は外部温度 environmental temperature である。

熱伝達係数 $h$ は、 要素境界についての材料定数である。

外部温度 $ {}^{t} T^{env}$ は、 任意の要素境界上、 または、 その要素境界の各節点について、 直接そのスカラー値が指定されるか、 または、 他の物理量から計算で求められる。

ある要素のある境界について、 非ゼロの値を指定された節点が存在する場合についてのみ、 その要素境界の分布熱流束項ベクトルの計算が行われる。 表面力を指定された二つ以上の要素境界が同じ節点を共有することがあるが、 これらの間で同一の節点がそれぞれ異なる熱流束値を指定される ことがありうるので注意する。





Hiroshi KAWAI 平成15年4月19日