線形熱伝導問題での有限要素離散化式は、 動的問題については、線型で一次の常微分連立方程式であり、 静的問題については、線型の連立一次方程式である。
動的問題において、
ここで、 は全体熱容量行列である。
(12.7) |
行列 として、
(12.8) |
は全体熱伝導行列、
(12.9) |
は全体熱伝達行列である。
(12.10) |
全体熱流束項ベクトル として、
(12.11) |
は全体発熱項ベクトル、
(12.12) |
は全体分布熱流束項ベクトル、
(12.13) |
は全体熱伝達項ベクトル、
(12.14) |
は全体集中熱流束項ベクトルである。
一方、 静的問題では、
ここで、 熱流束項 は定数となり、時間に依存しなくなる。