時刻において、 物体内の任意の仮想表面上にとった微小な面素 に 作用する力を とする。 外向単位法線ベクトルを とすると、 応力ベクトル は、 時刻 の現配置で定義される。
上式はCauchyの公式 Cauchy's formula と呼ばれる。
Cauchyの第1運動法則 Cauchy's first law of motion または平衡方程式 equilibrium equationは、
あるいは、
(6.100) |
Cauchyの第2運動法則 Cauchy's second law of motionより、 Cauchy応力テンソルは対称テンソルである。 したがって、実数の主値(主応力 principal stress)と 主軸(主方向 principal direction)を持つ。
現配置の面素に作用する力を基準配置に平行移動して定義される 応力ベクトル は、
現配置の面素に作用する力に をかけて 基準配置の面素に作用させた 応力ベクトル は、
したがって、Nansonの公式 6.34 より、
(6.103) |
また、以下の関係式が成り立つ。
(6.104) |