式 7.37 より、 基準時刻 、現時刻 における仮想仕事の原理式は、
(7.40) |
さらに、
(7.41) |
は仮想Green-Lagrange歪みであり、 式 6.48 より、
(7.42) |
ここで、 は仮想変位勾配である。 2次元、3次元問題では、それぞれ2次元、3次元テンソル量を用いる。 軸対称問題の場合には、 x, y成分は2次元テンソルで計算し、 zz成分については、 とする。
まず、上式を増分分解する。
変位 を増分分解すると、
(7.43) |
ここで、 は変位増分である。
Green-Lagrange歪み を増分分解すると、
(7.44) |
はGreen-Lagrange歪み増分の線形部分であり、 式 6.48 より、
(7.45) |
ここで、 は変位勾配増分である。 2次元、3次元問題では、それぞれ2次元、3次元テンソル量を用いる。 軸対称問題の場合には、 x, y成分は2次元テンソルで計算し、 zz成分については、 とする。
はGreen-Lagrange歪み増分の非線形部分であり、 式 6.48 より、
(7.46) |
これら変位および歪みの変分をとると、
(7.47) |
(7.48) |
(7.49) |
(7.50) |
ここで、 は仮想変位勾配増分である。 については、 2次元、3次元問題では、それぞれ2次元、3次元テンソル量を用い、 軸対称問題の場合には、 x, y成分は2次元テンソルで計算し、 zz成分については、 とする。
また、第2Piola-Kirchhoff応力を増分分解すると、
(7.51) |
ここで、 は第2Piola-Kirchhoff応力増分である。
以上より、増分型の仮想仕事式は、
さらに、
(7.53) |
次に、非線型項である最右辺の接線係数を求める。
まず、
(7.54) |
(7.55) |
(7.56) |
したがって、接線係数は、
(7.57) |
ここで、
(7.58) |
さらに、 応力増分の式 7.39 より、 これを増分形にして、
なお、ここで用いられている変数としては、 材料定数、 時刻 でのすべての状態変数および、 荷重 、 は既知であり、 、 は未知であり、 一方、 は任意の値をとり、 は より導出される。
また、 時刻 での 変位 、 応力 については、 各増分ステップごとに得られた 変位増分 、 応力増分 を用いてそれぞれ更新していく。